伊藤克信が教えてくれること。
「素を演じる技法」なら伊藤克信の映画を観るべきだ。
伊藤克信出演作品では「の・ようなもの」、「キャバレー日記」、「ピンクカット太く愛して深く愛して」がオススメ。
映画「家族ゲーム」で伊藤克信はテストの点数が悪かった生徒の用紙を窓から放り投げる先生役なのだが、今なら問題になる様な”非情”な事が伊藤克信がすると日常に見えてしまう。
「の・ようなもの」では落語家の後輩から「落語が潰れたらどうなるんですかね。」と、聞かれて「潰れるかもしれないけど、その時は日本だって潰れるさ。」と、悲しい笑いを浮かべて言うシーンや「キャバレー日記」で憧れのキャバ嬢がいなくなり夜明けの街を呆然と歩くシーンが印象に残る。
俳優が良く自然な演技や素を演じる事を殊更言うが、大切なのは素の自分と向き合う事ではないか。
それを伊藤克信は教えてくれる。
伊藤克信出演作品では「の・ようなもの」、「キャバレー日記」、「ピンクカット太く愛して深く愛して」がオススメ。
映画「家族ゲーム」で伊藤克信はテストの点数が悪かった生徒の用紙を窓から放り投げる先生役なのだが、今なら問題になる様な”非情”な事が伊藤克信がすると日常に見えてしまう。
「の・ようなもの」では落語家の後輩から「落語が潰れたらどうなるんですかね。」と、聞かれて「潰れるかもしれないけど、その時は日本だって潰れるさ。」と、悲しい笑いを浮かべて言うシーンや「キャバレー日記」で憧れのキャバ嬢がいなくなり夜明けの街を呆然と歩くシーンが印象に残る。
俳優が良く自然な演技や素を演じる事を殊更言うが、大切なのは素の自分と向き合う事ではないか。
それを伊藤克信は教えてくれる。
タグ :伊藤克信
2024年05月07日 Posted by さわでぃ at 16:20 │Comments(0) │俳優
【銀幕哀歌】趙方豪。
いい役者ってなんで早世するのだろう。
元祖パッチギ俳優。
映画「ガキ帝国」で機動隊員になっていた以前のツレをぶん殴って居酒屋に駆け込み「ビール、一本。」って言うラストはめちゃくちゃカッコ良かった。
撮影現場で怪奇現象が起こった曰く付きの映画「三月のライオン」もあったし遺作がTVの「エコエコアザラク」って言うのが何とも言えないが・・。
いくら時が過ぎても趙方豪がいた記憶は消えない。
タグ :趙方豪
2024年05月06日 Posted by さわでぃ at 12:10 │Comments(0) │俳優
しめんげき。
聖天通劇場でカムカムミニキーナ「しめんげき」の一篇「土佐竹取」を鑑賞。
栄華は必ず散華する。紀貫之一族の歴史に竹取物語が絡んでいく。
出演者は四人で上演時間は一時間強だが、長谷部洋子さんの子を思う母の姿が切なくて限られた条件で目まぐるしく動く役者達の胆力に圧倒された。
2024年04月22日 Posted by さわでぃ at 09:41 │Comments(0) │演劇
『アントニオ猪木をさがして』
映画『アントニオ猪木をさがして』を鑑賞。
これじゃ、猪木がいい人みたいじゃねえか。
アントニオ猪木が育ったブラジルから始まりレスラーや著名人のインタビューにドラマと盛り沢山だったが、出演していたのが猪木と世代的に距離があるオカダカズチカや棚橋弘至だったり逆に猪木と距離が近すぎる藤原喜明だったりと人選が微妙だった。(ただ藤原が長州襲撃事件について藤原流の物言いで答えていたのが最高。)出すなら前田日明、佐山サトル、キラー・カーン、武藤敬司だと良かったが、それだと欠席裁判になってしまう。
とにかくアントニオ猪木は色んなものへの怒りを表現していたが、今のレスラーには怒りが力にならないみたいでがっかりした。
生前、新日本プロレスのスターレスラーだった橋本真也は「プロレスは人の春夏秋冬を表現するもの」と、語っていたが「アントニオ猪木こそプロレスで人生の春夏秋冬を表現していた。」と、思う。
先生!口裂け女です!
9月30日に閉館する京都みなみ会館でナカモトユウ監督『先生!口裂け女です!』を鑑賞。
少年たちが盗んだバイクの持ち主は口裂け女だった・・。
最初は俳優の芝居にイライラして観ていたが、次第に作品の世界観に引き込まれた。ストーリーに突っ込みや破綻はあるものの全扁に遊び心が満ちていて令和の活動屋の熱を感じた。
それから口裂け女に扮した屋敷紘子は殆どのアクションを自分でこなし芝居に凄みがあった。
現代は口裂け女より社会で蠢く"妖怪"達の方が怖い。